お父さんへ

今までわがままや自分勝手にしてごめんなさい。
私は大人にってもまだ子供のままのようです。
兄に金銭を頼ってばかりで段取りまでも任せてしまいました。
ですが兄らしい最後を看取ってくれたのだと思います。
姉は2人とも本当に泣き虫で1人はずっと泣いて、もう1人は泣けないけど多分泣きます。
私は我慢ができない子供のままらしいので泣いてしまいました。
情けなくてごめんなさい。代わりに気が向いたらまた手紙を書きます。
お父さんのことを、思い出を忘れないように物語を書きます。
私の気持ちを悪役の父親に言わせて家の足しになるように書きます。
売上が余ったら好きなことに使ってください。だけど賭け事はほどほどに。
あたたかい風が吹きますように。


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