じいちゃんへ

この様に手紙を書くのは何年振りでしょうか。
今日、じいちゃんとお別れして、私が想う事をお伝えしたく筆を取りました。
私を大事にしてくれたじいちゃん。いつもニコニコしてたじいちゃん。
自転車を直してくれたじいちゃん。将棋を教えてくれたじいちゃん。
いつも私を励ましてくれたじいちゃん。私の舞台を見に来てくれたじいちゃん。
私の活躍をいつも喜んでくれましたね。最後に会ったのは病院でした。
眼に涙を浮かべ「勇輝ガンバレよ!」私にはちゃんと聞こえました。
そして細くなった手で私の手をきつくきつく結んでくれました。
私は今悲しみの淵におります。じいちゃんとのお別れはとても悲しいです。
しかし、貴方と交わした最後の言葉とあの握手のおかげで私は前に進めそうです。
ただ、申し訳ありませんが今だけは泣かせて下さい。
最後になりましたが、じいちゃんと2人で差し向かいで酒を飲んだ事がありませんので、
自分がそちらに行きましたら差し向かいでやりましょう。

貴方を心から愛する ○○勇輝

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