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「道の駅」赤来(あかぎ)高原 駅長/木村 和子さん

木村 和子さん
女性駅長が提案する「道の駅の新たな役割」
Profile

木村 和子さん/「道の駅」赤来高原 駅長

島根県飯南町出身。地元の島根県立飯南高校を卒業後、銀行勤務を経て、2015年に飯南町観光協会に入職。17年から「道の駅」赤来高原の駅長を務める。「全国『道の駅』 女性駅長会」の発起人の一人でもある。
https://www.satoyamania.net/spot/2019/03/post-3.html


「全国『道の駅』 女性駅長会」のメンバー(筆者左から2人目)
「全国『道の駅』 女性駅長会」のメンバー(筆者左から2人目)
「道の駅」赤来高原
「道の駅」赤来高原
子育て世代の居場所になるようにと設けたキッズコーナー
子育て世代の居場所になるようにと設けたキッズコーナー
暑い夏は道の駅の前にプールを設けることも
暑い夏は道の駅の前にプールを設けることも
紙おむつやおしりふきが飲み物と一緒に購入できる自販機。イラストデザインは筆者が手がけ、他の道の駅にも置かれている
紙おむつやおしりふきが飲み物と一緒に購入できる自販機。イラストデザインは筆者が手がけ、他の道の駅にも置かれている

 道の駅は2020年7月現在、全国に1180駅が登録され、年間2億人以上の方々が利用しています。時代とともに機能や役割が変化し、ますます提供されるサービスに対する期待が高まっています。

 元々「道路に駅があってもいいのでは」という提案をきっかけに、“休憩・情報発信・地域連携”の機能を持った、地域と共につくる個性豊かなにぎわいの場を目指して始まりました。当初はプレハブやテントでの営業だったそうです。

 設置者は自治体ですが、運営・管理は民間や財団、第3セクターなどで行うこともできます。それぞれが独自の工夫をこらし、103駅からスタートした道の駅が今日に至っています。

 社会のニーズに応じて道の駅が増加していく一方、女性従業員の多い業界でありながら「女性」駅長はわずか5%程度にとどまっています。「女性活躍推進」の視点から、また道の駅の機能の一つである「地域連携」強化のためにも、全国の女性駅長が連携し“女性の視点を活かした個性と愛のある道の駅づくり”がこれからは求められると感じていました。同時に、全国に点在している女性ならではの意見を共有し、道の駅同士の連携を図っていくことがこれからの道の駅づくりには必要不可欠だとも感じていました。

 全国にある道の駅は、基本的な機能は同じですが、建物の規模や設備、歴史、特色もさまざまで、駅長が抱える悩みも多種多様です。身近に相談者もおらず、また悩みを分かち合う機会もなく、悶々とした日々を過ごしていました。

 そこで、女性駅長の有志で集う「女性駅長会」を新潟・千葉・栃木・岡山の女性駅長たちと、そして島根の私が発起人となり発足させました。全国の道の駅で従事している女性駅長や女性スタッフを対象に道の駅の抱える諸課題に対し、情報共有・意見交換を行い、課題解決を図ることを目的として、さまざまな活動を行っています。

 私がいる「『道の駅』赤来高原」は、広島県との県境にある、島根県飯南町という人口約5000人の山あいの町にあります。縁結びで有名な出雲大社の日本最大級の大しめ縄を数年ごとに奉納していることでも知られています。「道の駅」赤来高原は国道54号線沿いにあり、通りすがりのお客さまが多いです。しかし、地域住民の皆さまにも利用していただきたいと考え、学生が自習などに利用できるフリースペースや、子育て世代にも立ち寄りやすい場所になればとキッズコーナーもつくりました。何よりも地域住民に利用・交流してもらうことで、「誰もが居心地がいい」と感じていただける道の駅を目指しています。

 駐車場も店舗も小さい道の駅ですが、子育ての役に立つものが道の駅にあればという想いから、イクメンパパもオムツ替えに利用できる授乳室やおむつ自販機も設置しました。今後は防災拠点としての機能も備えていきたいと考えています。

 このように考えるきっかけをくれたのは、全国にいる「女性の目線で新しい道の駅をつくろう」とする女性駅長やスタッフとのご縁だと感謝しています。


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