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本音のエッセイ

375号 遊園地専門家・ライター 佐々木 隆さん

無人島に持っていきたい…

遊園地専門家・ライター 佐々木 隆さん

遊園地専門家・ライター 佐々木 隆

佐々木 隆/遊園地専門家・ライター

1962年福岡県生まれ。編集プロダクション「スリーコード」主宰。99年、TVチャンピオン第4代遊園地王となり、遊園地・テーマパークなどレジャー全般のライター・専門家として雑誌やメディアで活動している。著書に『日本懐かし遊園地大全』(辰巳出版)。

 コロナ自粛中のある日、北海道に住む友人から、フェイスブックで「#ブックカバーチャレンジ」なるものをやってみませんか、というご指名を受けた。これは「読書文化普及への貢献」で、好きな本のカバー写真を1日1冊、7日間投稿するというものだ。

 最初は、「え〜、面倒〜」と正直思ったのだが、いざチャレンジしてみると、これがなかなかおもしろいのである。

 私の好きな本のジャンルを考えてみる。推理小説、幕末維新の歴史小説、そして野球関係の本やコミック、ってとこかな。ただ、セレクトできるのはわずか7冊だ。すると、推理小説からは、横溝正史…。『女王蜂』か『獄門島』か、それと『Yの悲劇』と『そして誰もいなくなった』ははずせない、などと考えていると、なんだか楽しい。幕末維新モノなら、やはり高杉晋作の『世に棲む日日』と、あとは坂本竜馬…。あえて、コミック『お〜い!竜馬』にするか、など悩みは尽きないのである。ただ、野球モノだけは、コミック『男どアホウ甲子園』と、最終日は愛する広島東洋カープ“炎のストッパー”津田恒実投手の『もう一度、投げたかった』にしようと、これは最初に決めていた(彼は、私の父の高校の教え子、つまり、津田氏と私は同県人で年も近かったこともあり)。

 自分が愛してきた多くの本から7冊だけを選ぶという作業は、言ってみれば“自分の原点はなんだったのか”を探ることに近い。そういう意味でも「#ブックカバーチャレンジ」は、とても有意義で楽しい7日間だった。最初は「え〜」だったが、最終日のフェイスブックでは北海道の友人に感謝を伝えていたくらいである。

 そういえば、その友人たちと20年以上続けているバンドで、かつて「無人島に持っていきたい私の10曲」をメンバー全員で出し合ったことがあった。「#ブックカバーチャレンジ」に感化され、今の私の10曲を選んでみた。

 沢田研二『時の過ぎゆくままに』/中村雅俊『俺たちの旅』/大塚まさじ『こんな月夜に』/吉田拓郎『唇をかみしめて』/中島美嘉『雪の華』という邦楽5曲と、イーグルス『ホテル・カリフォルニア』/デイヴ・メイスン『見張塔からずっと』/デレク&ザ・ドミノス『いとしのレイラ』/ザ・バンド『ザ・ウェイト』/ダイアー・ストレイツ『ゴーイング・ホーム』という洋楽5曲。

 この10曲を選ぶ作業も、これまた楽しい。やはり“自分の原点はなんだったのか”が再認識できるとともに、選びきった満足感もあるのだ。

 家にいる時間が長くなっている昨今、こんな時間の使い方も悪くないですよ。

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