〇〇昭夫様

人は必ず死んでしまうという事を痛切しました。いつかただの灰に。いつかただの骨に。私が生まれた時からいつもそばで見守り、愛情深く育ててくれた事実を生涯忘れる事はないですが、家に帰っても貴方がいないのは、非常に残念です。しかしながら身体としての死を迎えても、心は永遠だと思います。心だけは家族と共につながっている気がするのです。
そう思えば今は苦しく、辛くとも、前を向いて生きていける気がします。永く生きてきた貴方なら、きっと理解して頂けるはずです。又それは例え自分自身が死を迎えるときも同じだと思います。誰かの心の中でその人が生き続ける事が出来れば、その魂は報われるのではないでしょうか。つまり、人が死を迎えるにあたって人生の中での一番の財産となり得るものは、お金やモノ等といった事ではなく、誰かを愛し、又その誰かから自分も愛される事だと思うのです。これは貴方の死から感じた私の想いです。振り返ると、貴方はたくさんの人を心から愛し家族、友人からたくさんの愛情をもらっていた気がします。そんな貴方ように。私もこれからの人生、誠意を持って人を愛したいと思いました。今日という日は今日しかない。死を忘る事なかれ。どうか天国でも安らかに眠り、私たちを見守っていて下さい。
今まで本当にありがとうございました。

                                  孫  〇〇脩登

 

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