かあさん、さびしいよ いつも茶の間で ニコニコ笑顔で座っていて 見守ってくれて
幸福な日々だった。

迷惑ばかりかけて、葬儀社さんに「棺の中に入れてあげたいものがあれば・・」と
いわれて家のなかをさがしたけども、「何ももっていなかったんだ」と気が付いた。
自分はお金があれば、好きなもの どんどん買って・・。 でも 母さんは せいぜい
しまむら とかヨークベニマルの安い服くらい 時計は止まっていた。

もっと何かしてあげれば・・・と 今思ってもどうしようもない。

自分は地獄にいくだろうけど、閻魔さまに許可とって、天国のかあさんのところに
行くから それまで、一人で歩いていて転んで骨折しないように気を付けて

夢にでてきてくれ

幽霊でもいいから、動いて 見つめてくれ

 

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