お父さんへ

子どものころの思い出は、山菜取りに行ったこと。わらび採りは、何回言ったか数えられないね。小さい時は、「何やってるんだ。ほら、そこ、目の前にあるだろ。」って何度も言われたけどぜんぜんどこにあるのかわからなかったのに、いつからかな、言われなくても1人で採れるようになったのは。しどきの芽、しらきの芽は未だに区別がつかないけれど、「そこにあるから、採ってこい」と言われるがままに採っていたよ。タラの芽採りも何回も行ったけど、一番思い出があるのはお母さんと「ここにたくさんある」と、ウハウハしながら採って行ったら、「これは食えね∼やつだ」といってポイポイ捨てられた時のこと。山芋ほりでは、お父さんが大きな穴を掘っている時に、なたをふりまわしていたら、指をきってしまった時のこと。怒られると思って黙っていましたが、気が付いていたのでしょうか。家に帰ってお母さんに報告したけど、お母さんから聞いていたかな?
学生のころ、ちょっとだけ反抗してごはん茶碗をなげられたことがありました。覚えていますか?
就職して、結婚して、子供が生まれて、お父さんはおじいちゃんになったね。仕事していた私のことを考えてくれて、とても助かりました。孫の面倒は、感謝しきれません。保育園の送り迎え。(希望時に預けられなかったので家に迎えに来てくれて、慣らし保育のために保育園に連れて行き、時間で迎えに行っては仕事が終わるころに家に送ってと1日に2往復)遠いのにありがとう。車の運転ができればよかったのだけれど。急な発熱や病気の時。今では、成績表を持っておこづかいをもらいに行くぐらい大きくなったね。お父さんのおかげだよ。
たくさんたくさんあるけど、ここでお別れかな。本当にありがとう。

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