ばあちゃんへ
 八十五年間、おつかれ様でした。そして、私が孫として生まれて、二十六年間、お世話になりました。成長するにつれて、会話がへり、つらくあたってしまうほうが多かったね。ごめんなさい。
 病気で倒れてからも、回復してまた一緒にくらしていてずっと元気でいるんだろうと思っていたけど、日に日に、ばあちゃんは細くなっていったんだなと、最後に会ったときに思ったよ。
全然、優しくできなくてごめんね。良い孫じゃなくてごめんね。出来れば花嫁姿とか見せたかったな。ひ孫の顔とかも見せられたら良かったなあ。居なくなってから気付くことがあって後悔ばっかり……。
本当にごめんね。そして、ありがとう。
向こうについたら、じいちゃんによろしくね。
孫・真奈美より

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