大規模修繕工事を行なうにあたり、さまざまな専門用語が登場します。
ここでは、学んで頂きたい用語を集めてみました。


マンション管理新聞第395号より引用
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用 語

説  明


RC造


Reinforced concrete
鉄筋コンクリート構造の略称。内部に鉄筋を入れることでコンクリート建物の強度が増す。

足場

建物を建設したり補修したりする時、上部に上りやすくするためや左右に動きやすくするために用いる仮説設備のこと。改修においては総工事費に占める割合が仕上工事費の次に多くなっている。

アプローチ マンションにおいては一般の道路からマンション全体の入り口、各住棟に入る道路のことを指す。その道路を含んだスペース全体を指すこともある。
アルカリ骨材反応 コンクリートの中の骨材に含まれるカリウムなどがコンクリートのアルカリと反応し膨張してひび割れなどもたらすこと。ひび割れは壁では不規則に、柱ではほぼ平行にできる。
囲障(いしょう)  フェンスや柵、いけがきなどのことで、境界を作るために設けるもの。
インターロッキングブロック コンクリート製のブロックで歩道などに用いる。透水性のものもある。
ウォータハンマー現象 水が流れている状態で急に蛇口やバルブを閉めると、管内に急激な水圧がかかり、管が振動して大きな音を出す現象のこと。
浮き モルタルやタイルなど塗り重ねした部分や張り合わせた部分に空間ができ、はがれやすくなること。外壁ではほおっておくと落下の危険性が、屋上防水では漏水の可能性がある。
打ち継ぎ コンクリートの打ち終わった面に、時間をおいてまたコンクリートを打つときに生じるつなぎ目のこと。
打放しコンクリート コンクリートを打ったまま下地を塗らないそのままの状態のこと。最近はデザイン上の観点から打放しコンクリートの建物が増えているが、壁面が直接雨水や強風、日光にさらされるため質の高いコンクリートを用いる必要がある。
エキスパンションジョイント 建物同士や設備の配管同士をつなぐつなぎ目のこと。地震の揺れや建物の膨張、収縮を吸収するために設ける。
SRC造 Steel framed Reinforced concreteの略語。鉄骨鉄筋コンクリート造のこと。鉄骨を内部の構造部材に用いているためRC造りに比べて地震などに強い。このため高層建築物などに使用されている。
S造 Steel
鉄骨造の略語。軽量で靭性優れている反面、耐火や遮音性能は劣る。
エポキシ樹脂 錆止め、接着剤としてよく用いられる。一たんくっつくとなかなかはがれないため市販の瞬間接着剤の中にもエポキシ樹脂が用いられている。
エルボ 配管の曲がっている部分を指す。水が流れると圧力がかかるため壊れやすい。
塩害 海に近い地域に建つマンションでは海水中の塩分が飛散し、壁面コンクリートに付着、ひび割れから内部に入り込み鉄筋を腐食させる。
大庇(ひさし)

マンションの屋上に設けられた雨水を防ぐための庇。劣化しやすい個所なので注意する必要がある。

押さえ工法 主に屋上防水において、防水層の上にシンダ―コンクリートなどをのせ保護した工法。押さえ工法でなく、防水層がむき出しになっていると劣化しやすい。
階高(かいだか) 一つの床からその上の階の床面までの高さ。
笠木 塀などの頭部において横にわたした部材のこと。
かぶり厚さ コンクリートの表面から内部の鉄筋表面までの厚さのこと。
壁式構造 RC造の工法の一つ。柱がなく、壁と床だけで建物を支える。
切妻(きりつま) 一戸建て住宅に見られるようにへの字型になった屋根のこと。
く体(くたい) 設備や仕上げ材などを取りはらったコンクリート建造物のこと。
クラック ひび割れ。コンクリート建物は太陽光や風雨にさらされ、膨張と収縮を繰り返すが、もとに戻らなくなった時、タイルに入ったクラックにひび割れが発生する。
蹴上げ(けあげ) 階段部において踏みづらと垂直にある面、あるいはその長さのこと。
けれん 古いペンキや鉄錆を削り落とす作業のこと。
高圧洗浄 水をノズルから高い圧力で吹き出させ、コンクリート面にこびりついた汚れを一気に落としきる方法。
コーキング 雨漏りを防いだり機密性を高めるために用いる充てん材のこと。
戸境間仕切り ベランダなどで隣戸との境を設けるために用いられている仕切り。
骨材

コンクリートに混ぜる砂や砕石などのこと。

シーラー 下地の補強やシミ止めなどの目的で用いられる下地処理用の下塗り塗料のこと。
シーリング 建具の回りや目地を充てんして水の浸入を防ぐこと。
下地材 下地材を塗布またははり付ける前に用いる部材。仕上げ材の接着力を高めたりする。下地を補修しないで外壁などの表面だけ塗り直してもすぐに塗料のひび割れやはがれなどが生じてくる。
ジャンカ コンクリートが固まるとき、その表層に骨材が集まり露出すること。隙間ができてあばたのように見えることからあばたとも呼ばれる。
仕様書 工事における施工の工程や材料、用いる分量などを示した設計図。
スタッコ 岩上の塗装を施すこと。
スラブ厚 躯体の床の高さ。
スリープ クーラーなどを設置する際に躯体に配管用の穴を開け、プラスチック製の筒を埋め込むが、この筒を指す。
耐力壁 建物の重さを支える壁のこと。間仕切りのための壁と違い、建物の中で重要な役割を果たす。
ダクト 換気や空調などのために空気を送る管のこと。これらが納まっている空間をダクトスペースという。
打診 金づちやハンマーなどで壁をたたいて壁面が躯体からどの程度浮いているかを調べる方法。浮きがあるとやや軽い音が出る。
中性化 コンクリートはアルカリ性だが、空気中の炭酸ガスなどに触れることによって中性化していく。コンクリートが中性化することで中の鉄筋が錆び始める。
継手 配管同士を接続させるために用いる管材。ジャバラ状になった伸縮継手は膨張や地震の揺れなどに耐えられる構造になっている。
立ち上がり部 水平面から垂直方向に上がっている部分。
妻側 ベランダがある面を平側とするとこれに直角な面の総称。
     
天井高 床の仕上げ面から天井の仕上げ面までの高さ。
トップコート 壁面などの表面の保護を目的に用いられる仕上げ材。
トップライト 天窓。天井や屋根に設けた窓。
塗膜 塗料を塗ることできる被膜。
ドレイン 水抜きのための管や溝。
のり面 地面が傾斜しているところ。
剥離(はくり) コンクリートとその上にあるモルタルなど密着している部分がはがれてしまうこと。 
爆裂 鉄筋コンクリートの中にある鉄筋が露出している状態のこと。
柱方 ラーメン構造でよく見られる壁から突出した個所の名称。
        
白華(はっか) エフロレッセンスともいう。コンクリート壁面などに見られる白い固まり。白華現象はとても目立つ。
はつる コンクリートの層を削ること。
巾木(はばき) 壁と床をつなぐ個所に横に設けた板。人の足元や荷物などがあたるため壁を保護する。
パラペット 屋上の回りの用いられる腰の低い壁。防水層の端に当り防水シートなどはがれやすいので注意が必要。
PC工法

プレキャストコンクリート工法の略称。事前に工場で壁や柱などを量産し、それらを施工現場に運んで外壁や柱として埋め込んでいく。施工時間が短くてすむ。

平場(ひらば) 屋根の平面のこと。
ピロティ 一階部分で柱によって支えられた空間を指す。駐車場などに利用されていることが多いが、地震には弱いとされ、耐震壁を作る改修工事などが一部で行なわれている。
吹き付け 塗料をスプレーガンで霧状にして外壁などに塗ること。作業時間が早いが飛び散ることがある。
プライマ― 接着力を高める目的で下地に塗る塗料。
ヘアークラック 髪の毛のように細いひび割れのこと。
防水材 屋上の防水層に用いられる素材の代表的なものにはアスファルト防水、シート防水、塗膜防水がある。この他にモルタル防水もある。改修で重ね塗りをする場合は、既存の防水層と同じ材料を用いるのが一般的。
水切り 庇やバルコニーなど突端部分に雨水がかかってそのまま壁面につたって流れていくのを防ぐために先端部分につけた溝のこと。
              
目地 タイルやボードをはり合わせた時に生じるつぎ目。
モルタル 水にセメントや砂を混ぜた材料。防水材の床部としてよく用いられる。
養生 施工時、汚れや傷から周辺を守るために網やシートなどを張り巡らすこと。
ラーメン構造 RC造の構造の一つ。柱や梁を中心にして回りを壁で覆ったもの。
リシン 仕上げ材の名称でざらざらとした質感を持つもの。
ルーフドレイン 屋上排水口に設けられた排水金物。雨水と一緒に流れてくる落葉やゴミなどの異物の浸入を防ぐ。
陸屋根 平らな屋根のこと。