毎年11月の第3木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日!種類も生産地もさまざまなワインの中で、どれを選んだら良いのか迷ってしまうことはありませんか?ここではちょっと知っておきたいワインの楽しみ方をご紹介します。普段はワインに馴染みのないという方も1度試してみてはいかがでしょうか。

ボジョレー・ヌーボーのボジョレー(Beaujolais=ボジョレー、ボージョレ、ボジョレ)はフランスのボジョレ地区、ヌーボー(Nouveau=ヌーボー)は「新しい」という意味。
ボジョレー・ヌーボーはフランスのボジョレ地区で今年取れたフレッシュなぶどうで作ったできたての赤ワインで、収穫を祝う「祝い酒」です。ボジョレー・ヌーボーは全世界一斉に11月の第3木曜日に飲めるようになります。本格的な輸出が始まったのは1968年で、当初の解禁日は11月15日でしたが、1984年から解禁日が11月の第3木曜日に改められました。解禁日が設けられた理由は、ヌーボーがよく売れるということで各メーカーがどこよりもいち早く出荷しようと競い合っていたものがだんだんエスカレートしていき、ついにはワインとして十分出来上がっていないにも関わらずワインとして出回るようになってしまったからです。

ボジョレーにはBeaujolais(ボジョレー)、Beaujolais Superieur(ボジョレー・シュペリュール)、Beaujolais Villages(ボジョレー・ヴィラージュ)、Cru Beaujolais(クリュ・ボジョレー)の4つのAOCがあります。AOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレ)とはフランスのワイン法で定められたワインの分類の1つで、AOC(原産地呼称統制ワイン)、VDQS(上質指定ワイン)、ヴァン・ド・ペイ(地酒)、ヴァン・ド・ターブル(テーブルワイン)に分けられます。AOCはフランス最高級のワインで、地方名・地区名・村名・畑名の順に範囲が狭まり、この生産地の単位が小さくなるほど規定が厳しく、高価なものとなります。

ボジョレーとは?
やさしい口当たりで渋みがほとんどなく、初めての方でも飲みやすいワインです。
「ボジョレー」と名乗ることができるワインは、赤ワインであればガメイ種、白ワインであればシャルドネ種を使用したものに限られ、これらは法律によって定められています。ガメイ種の特徴は、いきいきとしていて新鮮な赤い果物(いちごやチェリー)のアロマを持つこと、また、シャルドネ種の特徴は香りが高くキレのあるワインが生成されることです。

ボジョレー・シュペリュールとは?
アルコール度数10.5度以上のボジョレーのこと。ボジョレーのアルコール度数は10度。

ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーとは?
ボジョレー地区の北部に位置する指定された39の村(ヴィラージュ)から産出されたワインに適用される名称です。ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボーは、通常のボジョレー・ヌーボーよりワンランク上のワインで、フルーティーな香りと味わいがより際立っています。

クリュ・ボジョレーとは?
ボジョレー地区の北部に位置する指定された10の村から産出されたワイン。フランスのワイン法ではこれらの村で作られたワインを生産された村名(Beaujolais+村名)で販売することを許されており、最上級のボジョレーに相当します。
サンタムール(St.Amour)、シェナス(Chenas)、モルゴン(Morgon)、コート・ド・ブルイィ(Cote de Brouilly)、フルリー(Fleurie)、ブルイィ(Brouilly)、ムラン・ア・ヴァン(Moulin a Vent)、レニェ(Regnie)、シルーブル(Chiroubles)、ジュリエナス(Julienas)

スティルワイン(非発泡性ワイン)
・赤ワイン
赤い色素が果皮に多く含まれている黒色系のぶどうを使います。果皮、種子、果汁を一緒に発酵させ、果皮からは赤い色素が、種子からは渋みとなるタンニンが溶け出します。
・白ワイン
果皮と種子を取り除いた果汁だけを発酵させて作ります。一般には白ぶどうから作りますが、果肉の白い黒ぶどうからも作れます。ぶどうの違いによって名前が変わり、白ぶどうから作る白ワインを「Blanc de Blanc(ブラン・ド・ブラン)、黒ぶどうから作る白ワインを「Blanc de Noirs(ブラン・ド・ノワール)」と呼びます。
・ロゼワイン
主な作り方は、赤ワインの発酵過程で薄い赤色がついた時点で果皮を取り除き、白ワインと同じような方法で発酵させる作り方。もうひとつは、黒ぶどうと白ぶどうを混ぜて発酵する方法(混醸)があります。また、シャンパーニュにだけ認可された方法で、赤ワインと白ワインとをブレンドして作る方法もあります。

スパークリング・ワイン(発泡性ワイン)
製造の過程で発泡するようになったワインを日本ではシャンパンと呼ぶことも多いですが、これはフランスのシャンパーニュ地方産のワインにのみ許された呼称で、それ以外は発泡性ワイン(フランス語でヴァン・ムスー、英語でスパークリング・ワイン)と呼ばれます。
代表的なもの…フランス/シャンパン、イタリア/スプマンテ、ドイツ/シャウムヴァイン、スペイン/エスプモーソ

フォーティファイド・ワイン(酒精強化ワイン)
スティル・ワインの発酵途中でブランデーなどのぶどうを原料としたアルコールを添加して発酵を止めたもので、糖分の多く残ったワインとなり、酒税法では甘味果実酒に分類されます。添加されるアルコール度数は40度以上で、全体のアルコール度数を16〜22度くらいまで高くしてコクや保存性を高めます。
代表的なもの…スペイン/シェリー、ポルトガル/ポートワイン、ポルトガル/マデラワイン

フレーバード・ワイン(香味付けワイン)
スティル・ワインにぶどう以外の果実、果汁、香草、薬草などを加え、香りを付けたワインです。
代表的なもの…イタリア/ベルモット、スペイン/サングリア

特殊なワイン
・貴腐ワイン
ボトリティス・シネレアという貴腐菌がつくことでぶどうの表面に無数の穴が開き、そこから余分な水分が蒸発して糖度が上がったぶどうを使うので一般に甘口となり、食後酒やデザートワインとして珍重されます。

・アイスワイン
天然状態で凍ったぶどうから生産されるワイン。冬まで樹に実をつけたまま凍結と解凍を繰り返し、少しずつ水分を失うことでぶどう本来の甘みと香りが凝縮されていきます。通常のワインの約8分の1しか取れず、約8倍の時間をかけて発酵させた希少性の高いワインです。

・氷結ワイン
人工的にぶどうを凍らせ、アイスワイン同様に水分を除いて凝縮された果汁を醸造するワイン。非常に甘く濃厚な味わいです。

・ジュースリザーブ
搾汁した果汁を醸造するものと発酵させずにジュースのまま保存するものに分け、発酵後のワインにジュースを添加します。アルコール度数は低く、非常にフルーティーなワインとなります。

ボジョレー・ヌーボーは、その年に収穫されたぶどうから作り込むため、MC(マセラシオン・カルボニック)法と呼ばれる急速にぶどうを発酵させる技術が用いられます。
通常はぶどうをつぶして発酵させますが、マセラシオン・カルボニック法ではぶどうを摘み取った後、つぶさず房のまま発酵槽に入れられます。しばらくすると、槽内では潰れたぶどうの果汁が発酵し始め、この発酵で発生した炭酸ガスが槽内に充満します。ぶどうをこの炭酸ガス漬けにしておくと、果皮の成分が少しづつ果肉に広がり、普通の発酵では得られない芳香が生まれます。先祖伝来のこの方法で作られたワインは、ぶどう自体の持つ爽やかな香りがそのまま生きた魅惑的なものになります。果皮や種から出るタンニンをほとんど含まず、渋みもないので口当たりの良いワインになります。
ヌーボーはこの発酵過程を3〜4日で終え、瓶詰めは出荷の48時間前から行われます。その間に糖分や酸味が規定の条件通りであるか、発酵が安全に停止し安定した状態であるかなどの検査があります。それから利き酒テストをしてこれに合格したものだけが瓶詰めを許可されるのです。

ヴィンテージ
・ぶどうを収穫すること。またはワインの原料となるぶどうを収穫した年。産年表示がないものを「ノン・ヴィンテージ」といい、複数の年のワインを混ぜていることもある。シャンパーニュはノン・ヴィンテージが一般的で、産年表示されたものは高級品に限られる。
・良作の年に作られたワインの古酒。
シャトー
・フランス語で城・館を表す語だが、ボルドー地方ではぶどう畑を所有し、ぶどう栽培からワインの生産・出荷までを行う醸造元を指す。シャトーは1つの畑の所有者が1つの生産者となっている。
ドメーヌ
・フランス語で土地を表す語だがブルゴーニュ地方ではぶどう畑を所有し、ぶどう栽培からワインの生産・出荷までを行う醸造元を指す。ドメーヌは1つの畑を複数の生産者で分割して所有している。
ネゴシアン
・酒商。ぶどう生産者からワインを買い取り、瓶詰め・熟成などを行い出荷・販売する。
ボディ
・ワインのコクや重みを表す語。
ライトボディ…渋みやコクがおとなしく、色もライトでフレッシュなワイン
ミディアムボディ…渋みもコクもほど良く、色の濃さも中程度のワイン
フルボディ…渋みやアルコール分が十分に感じられるしっかりした味わいのワイン
(おり)
・ワインの成分が時間とともに不溶性化し、ボトルの底にたまってできたもの。年代物の赤ワインによく見られる。
プリムール
・「初物、はしり」という意味の語で、出来上がったばかりのワイン。ヌーボーと同義語。
タストヴァン
・利き酒用の銀製杯のことで通常はソムリエが胸や首から下げている。容器に注いだワインに光を当て、その反射でワインの色調をよく鑑定できるように内側が凸凹になっている。
デカント(デキャント)、デキャンタージュ、デキャンティング
・栓を抜いたワインを別の容器に移すこと。若いワインを空気に触れさせることで柔らかさを出したり、年代物の赤ワインなどにできた澱を取り除くために行われる。
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