★ウィルスの駆逐ないし征圧をどうするか
PART1では、あの憎っくきC型肝炎ウイルスの生い立ちから話を始めました。人間の生まれる遥か前のなんと40億年前から生き続けている“RNAウイルス”は、人間の叡智ではとても相手にできないのではないかとも思われる相手です。しかし、彼らと戦っている患者さんを通していえることは、“泥棒(ウイルス)にも三分の理(ことわり)”があり、ウイルスもそれなりの生き方をしているということです。彼らも自分たちが今住んでいる宿主に死なれてしまっては生きてはいけません。しかし、だからといってじっとしていたのでは子孫を残すこともできませんから、どこかでなにかのきっかけで爆発をして増殖しなければいけないことになります。血液を媒体として入り込んだ人間とC型肝炎ウイルスは、一方では運命共同体でありながら、そこにジレンマがあり矛盾があるのです。
そういった意味からいえば、本来の治療法はウイルスを身体の中から追い出して治すことが理想であるのはいうまでもありません。この“ウイルスの駆逐ないし征圧”をどうするか…ということに対して日々、研究がなされています。インターフェロン単独療法や、リバビリンとの併用療法などが、その代表的なものです。しかし、日本人に多く見られるI型には効果が少ないうえに、副作用の出現で治療を途中で断念してしまうということもよく見られます。しかし、約30%の人には効果が認められているのも事実です。この30%という数字をどのように考えるにしても、医学的には大いなる進歩として評価してもよいと思います。
★バクテリアを使った駆逐方法の模索
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黄精(おうせい)ユリ科カギクルマバナナルコユリなどの根茎
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また、最近では“ラミブジン”という、本来エイズに対する薬として開発されたものが、実はB型肝炎に効果があることがわかり、盛んに使用され始めましたが、この薬はあくまでB型肝炎用である上に、活動しているウイルスにしか効果がないとか、もっとも心配なウイルスに耐性がついてしまうことなど、完全ではありません。
1945年、かのイギリスの宰相チャーチルの肺炎を救った“ペニシリン”がフレミングによって発見されました。その後の半世紀は新しい抗生物質の発見に世界中が血道をあげました。抗生物質の世紀といわれる所以です。その結果はご存じの通り、耐性のついた細菌が増殖し、全く抗生物質に反応しなくなってたくさんの人命が失われています。その反省の上に立って、今後は身体に有益なバクテリアを使って、病原性のあるバクテリアを駆逐する方法が模索されつつあります。ウイルスに対しても、ただやっつけるという発想で進めば、対細菌で犯した過ちを繰り返すことになるのかもしれません。対ウイルス撲滅法はまだまだ未来のものなのです。
★目指すのは、肝炎を抑え、自己免疫力を高める治療
一方、不幸にも併発した肝臓癌の診断と治療の進歩はめざましいものがあります。20年前には、超音波診断装置やCTなどが十分でないためもありましたが、すでにかなり大きくなった癌しか診断できませんでした。治療法も開腹して切り取ってしまうことだけでしたが、その方法たるや、指と鉗子で肝臓そのものをつぶしながらとっていくという乱暴な方法でした。そのうちに、レーザーメスや超音波メスが導入されるようになり、スマートに切除できるようになりましたが、このころにはさらに画期的なこと、すなわち、ほとんど開腹手術を行わないで治療することができるようになりました。
ほんの数ミリの腫瘍を診断し、エタノールをそこに注入して固定する方法(PEIT法)やマイクロ波やラジオ波を使って癌だけを焼いてしまう方法などに加えて、肝臓に入っている動脈を介して、癌が発生している区域に選択的に制癌剤を注入したり、血管を閉じて癌細胞に栄養が届かないようにしたりする方法が開発されています。出れば叩く、出れば叩く…を続けながら長生きをしていただこうというわけですが、それだけだとやはり限度というものがあります。
慢性肝炎から肝硬変に移行し、それを素地に肝臓癌が発生するのならば、なんとしても肝炎を抑え、新たに肝硬変を作らないようにしながらできた癌を叩いてやるということが1番大切になります。またそうすることでQOLを確保しながら生きていくこともできます。我々が目指しているのは、近代的な診断設備と治療法に加えて、養生片仔廣や神田片仔廣などを服用して肝炎を抑え、同時に自己免疫力を高める“EM-X”や“Cat's Claw”(猫の爪ににた南米の蔓草)、“霊芝”の液を組み合わせながら、その人に沿った治療を行うことなのです。
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