梅雨が明けたらもう真夏。あなたのお家やオフィスでも冷房がガンガンかかっているのでは?この時期、身体がだるくなったり、頭が痛くなったりと身体が不調になってくる人も多いのではないでしょうか?この症状が感じられる人は要注意です。冷房病。あなたの快適な暮らしが引き起こしているのです。しかしながら、この高温多湿の日本で冷房なしの生活をするのは、現代の日本人には無理があるように思えます。この夏は冷房病対策をしっかりして、快適にすごしましょう。



一般によく言われているのは、
・ 頭や身体が痛くなる
・ 手足がしびれてくる。
・ 発熱
・ だるい
・ 生理不順

などなど、様々な症状を引き起こすのです。これらの症状だけでなく、最近は新たな症状も出てきているようです。「汗をかかない」という症状です。またこの症状はひとつの項目として後から取り上げることにしましょう。


冷房病の原因はもちろん「冷房」ですが、いったいどのようなメカニズムでなるのでしょうか?これには自律神経が深く関わりを持っています。冷房の中に長時間いることにより体温調節ができなくなるのです。

体温調節のしくみ
肌で「寒い・暑い」を感知すると脳が情報を受け取り、自律神経(交感神経・副交感神経)を働かせます。
暑さを感じる時→ 暑さを感じる→副交感神経が働く → 血管の拡張 → 熱の放出
寒さを感じる時→ 寒さを感じる→交感神経が働く → 血管の収縮 → 熱の放出を防ぐ


このような仕組みになっているのですが、自律神経が冷房を使いすぎることによって麻痺したり、温度差の激しい場所によって混乱してしまうのです。これによって冷房病の諸症状がでるようになるのです。

ここ最近、冷房病には新しい症状がみられるようになりました。それが「汗をかかない」という症状です。この冷房病の新症状は特に70年代以降に生まれた人に多くみられる症状です。人間は汗をかいて体温を調節する恒温動物です。
人間の肌表面には約230万個のエクリン腺(汗腺のひとつ)があるのですが、このエクリン腺の中には機能しているものとしていないものがあるのです。機能している汗腺を「能動汗腺」というのですが、現代人はこの「能動汗腺」の数が少なくなってきているのです。この数は実は、生後2〜3年間のその人の育った環境によって決定されてしまうのです。生まれた時から冷房の効いた涼しくて快適な環境で育っている子どもは「能動汗腺」の数が少ないのです。「能動汗腺」の数が少ない現代の若者達は汗を「かかない」のではなくて「かけない」のです。この現象を「能動汗腺衰退症」といいます。能動汗腺の力がないと体温の調節能力が落ち、暑さに対する適応能力がなくなります。すると快適さを求めるために冷房の効いた部屋で過ごすようになるのです。そして冷房病に至るのです。悪循環ですね。
この状態が続くともちろん身体にいろいろな悪い症状がでてきます。
もっとも現れやすいと症状は・・・
・ホルモンバランスが崩れることによる生理不順
・自律神経の乱れ
・免疫力の低下
・若年性更年期障害
などです。しかしこれがもっと進むと「起立性調節障害」を引き起こしかねないのです。

「起立性調節障害」とは自律神経失調症のひとつで、寝ている状態から起き上がった時に血管の調節がうまくいかず、症状が出るものをいいます。
正常な人では、起き上がると静脈内の圧受容体に刺激が加わり静脈系が収縮します。特に、下半身の静脈が収縮して、血液が下半身にたまってしまうのを防ぎ、身体の中を循環している血液の量と心拍出量を適切な状態に維持しているのです。しかし、こうした一連の働きがうまくいかないと、下半身に血液がたまり、頭へいく血液の量が少なくなります、するとたちくらみが起きたり、立っている間に気分が悪くなって倒れたりするのです。

このように冷房病は自律神経と深く関わりをもっているのです。女性の方が冷房病にかかりやすいのも、無理なダイエットによる自律神経の乱れが原因なのかもしれません。
ですから冷房病といってあなどっていてはいけません。対策をとって冷房病を防ぎましょう。

あなたのオフィスの冷房の設定温度は何度になっていますか?実は冷房の設定温度よりももっと重要なのは肌と服の間の温度なのです。この温度を32〜33度に保つといいでしょう。カーディガンや綿のシャツを一枚はおればこの温度は保てるでしょう。しかし身体の末端はより冷えやすい部分ですので、厚手の靴下をはいたり、ひざ掛けをかけるといいでしょう。また最近注目されているのが、腹巻です。腹巻を巻くだけで、末端部分の冷えが緩和されると言われています。ドラッグストアでも薄くてアウターに響かないような腹巻が売られています。
では、能動汗腺が少なくなっている人にはどのような対策が必要なのでしょうか?
体質を改善するには運動が最も効果的です。運動することで、発汗能力がUPし、能動汗腺の能力が復活するのです。
そしてもう1つの手軽な方法が入浴です。特に半身浴をすることで汗をかき能動汗腺が活発になるのです。
汗をかいたら臭いが気になるという方へ。お酢をお猪口2杯ぐらい湯船にいれると、クエン酸や酢酸の働きで、体内の燃焼力が高まって雑菌の増殖を抑制し臭いを抑える効果も期待できるそうです。
また、食べ物にも注目してみるのもいいでしょう。一般に夏採れる食べ物や暑い地方で採れる食べ物は身体を冷やす効果があり、冬採れる食べ物や寒い地方で採れる食べ物は身体を温めるといわれています。この食べ物の特性を踏まえつつ摂取するとよいでしょう。
また生野菜より温野菜の方がたくさんの野菜を摂取することができ良いように思えますが、加熱することによってビタミン・ミネラルは活性を失ったり、溶け出してしまうというデメリットもあることを覚えておきましょう。

このように日頃から体質改善や冷房対策をして、この夏は冷房病を防ぎましょう!


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