「冷え症」と聞くと冬の定番と思われがちだが、最近は夏場でも「冷え症」に悩む人が増えている。夏のうちから対策を講じ、一年を通して元気に過ごしたい。


暖かいのにさらっとした着用感の腹巻き。吸湿性・放湿性に優れた新素材を使用し、嫌なべたつきがない。
あったか袋。付属のジェルバックを電子レンジで温め中に入れて、おなかや冷えた部分に当てる。市販のカイロを入れても使える。
ハーブティー。カモミールやシナモン、ジンジャーは血行を良くし、体を温めてくれる。
 手足が氷のように冷たくなったり、周りの人と比べて極端に寒がりだったり、体は冷たいのに末端がほてったり、トイレが近かったり、全身がむくんだり…こんな症状は冷え症のサインである。ところが、最近増えているのが、あまり自覚のない「隠れ冷え性」。「もともと手足が冷たいのは体質だから」とそのままにしている人も多い。
 人間の体は、体温を適温に保つことで機能をスムーズに働かせている。冷え症になると、単に体が冷えるだけでなく、肩こり、頭痛、下痢、関節の痛み、生理痛、むくみ、さらには膀胱炎、リウマチ、喘息…とさまざまな不調を引き起こす。
 冷え症は原因も症状も特定しにくく、一つでも冷え症かなと思う自覚症状がある場合はもう要注意だ。


 冷え症予防にはまず、上手に熱を作ることが大切だ。女性や高齢者に冷え症が多いのは、過度のダイエットで食事から取れる熱量が減ったり、加齢からくる筋肉量の減少で熱の生産が追いつかないため。
 ウォーキングなど適度の運動をして、全身の筋肉、特に下肢の筋力アップを目指そう。また、日ごろから家事などでこまめに動いたり、階段をできるだけ使うだけでも運動になるので、体を動かす習慣をつけよう。
 冷え症を改善するには食生活も大切。朝昼夜3食を規則正しくきちんと、バランスよく取り、そら豆や納豆、ねぎ、生姜、根菜類など体を温めてくれる食べ物を多く取るように心がける。冷たい飲み物の取りすぎは体を冷やすもとになるので気をつけよう。


 シャワーよりは入浴が効果的。ぬるめのお湯でゆっくり半身浴をすると、徐々に血管が広がって体が十分温まってくる。足首やひざ下までの足湯もお勧めである。
 夏場は冷房対策も大事なポイントとなる。冷房の効きすぎた乗り物やオフィスの中では、おなかや肩を露出する服装はなるべく避け、ストールをはおるなど温度調節ができる物を持ち歩こう。素足にサンダルも、下半身から冷えるので気をつけて。家庭のエアコンは、外気温との差を5度以内になるように設定し、冷風が直接当たらないよう送風の向きにも気を配ろう。
 手足の冷えは、体の深部体温を守ろうとするからで、肝臓や腎臓など熱を作るおなかを腹巻きやカイロなどで温めると、体の末端に血液が流れやすくなる。カイロはおなかだけでなく、腰や肩甲骨の間、足の付け根に貼るとより効果的である。
 冷房の影響を受けやすい夏こそ、体を冷やさない注意が必要である。




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