北米原産「エキナセア」の花弁を使ったハーブティー



 風邪は「風邪症候群」といわれ、鼻からのど、気管支にかけての粘膜の炎症によって起きる病気の総称。その大半はウイルスによって感染するといわれている。
 けれども、感染すると誰もが発病するのではなく、体力の弱った人や、抵抗力の弱い子どもや老人などがかかりやすい。鼻水や鼻づまり、くしゃみ、頭痛、発熱、悪寒、発汗、全身のだるさなど症状もさまざまで、重くなると寝込んでしまうこともある。
 風邪の中でも恐いのがインフルエンザ。全般的に感染力が強く、高熱を発するのが特徴で、関節などの痛み、頭痛や倦怠感、せき、のどの痛みなどの重い症状をともなう。インフルエンザは寒さと乾燥が続くと流行し始める。インフルエンザウイルスは増殖力が強く、また免疫抗体をもっていない人が多い場合大流行につながる。流行する前に予防接種を受けておくと、たとえかかったとしても症状が軽くてすむ。



 予防には、やはり手洗い、うがいが基本。最近では、お茶によるうがいが奨励されている。茶カテキンがウイルスを退治してくれる。
 また、ウイルスは口や鼻から入るので口呼吸をしないようにしたい。水分を十分にとってのどを乾燥させないこと。三一書房発行「風邪に勝つ本」の著者である臼田篤伸氏は、睡眠時の「ぬれマスク」をすすめている。市販のマスクをぬらし、上部3分の1を外側に折り返して鼻の下にあたるようにつけて寝るという方法である。これによって、適度な水蒸気が寝ている間の上気道の乾燥を防いでくれ、風邪をひく確率を下げてくれるそうだ。
 のどを温かく保つため、首の周りにタオルを巻いたり、シーツもしっかり体を温めるタイプのものを選ぶことも実践したい。
 喫煙はビタミンCを破壊し、のどの痛みの回復を遅れさせるので避けましょう。



 風邪かなと思ったら、早めの休養が一番。安静にしてウイルスと戦う体力を取り戻すために、十分な睡眠をとろう。
 食事は熱があったり、下痢をしているときは、消化のよいおかゆやうどんなどですますことも多いが、ウイルスに打ち勝つためには十分な栄養を取ることが大切。特にビタミンCやたんぱく質をしっかり取ること。
 水分の補給も大切で、ただの水だけではなく、スープやヨーグルトなどを食べると、水分と一緒にほかの栄養素も取れるのでおすすめだ。
 熱で大量の汗をかいたら、そのままでは体が冷えてしまうので、パジャマや下着をこまめに着替え、保温を心掛けよう。





 民間療法によく使われる食材
 昔から伝えられている風邪に効く民間療法を伊沢一男監修「民間療法ハンドブック」からいくつか紹介しよう。寒気やだるさを感じたら、梅干しの黒焼きに熱湯を注いで飲む。直火でなくアルミホイルに包んで蒸し焼きでもよい。風邪のひき始めには、ミカンの皮を日干ししたものに砂糖を少量加え、熱湯を注いで熱いうちに飲む。体が温まり、せき止め効果も期待できる。カリンの砂糖漬けやカリン酒はせき止めの即効薬。しょうがのすりおろし湯はせき・たんに効く。
 そのほかにも、長ネギの白い部分をたてに裂いて広げ、外側をしんなりするまで火であぶり、ネギの油分が出てきたらタオルなどにまいて湿布をすると、のどにくる風邪に効く。卵酒やくず湯は悪寒がする風邪に。「エキナセア」というキク科のハーブも免疫細胞を活性化させるので、風邪のひき始めに飲むと効果的。
 うがい、手洗い、睡眠のほか栄養もしっかり取って風邪に負けない体を作って冬を乗り切ろう。
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