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―「芸予地震」マンションの被害は―
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| 3月24日午後3時30分ごろ、広島県の安芸灘沖を震源とするマグニチュード6.4の地震が発生した。地震のエネルギーを震源断層の運動量から換算する「モーメントマグニチュード」の指標は6.9で、阪神大震災とほぼ同じ規模だった。 | ||||
マンションの主な被害状況 地震発生地域のマンションではエレベータが軒並み非常停止し、ほとんどの場合復旧は夜半におよんだ。また、地盤の不同沈下により地割れ、水道管破裂が相次ぎ、断水状態となるマンションもあった。建物の激しい揺れにより棟と棟を結ぶエキスパンション・ジョイントが外れ、廊下の通行に支障をきたしているマンションも見られた。被害のあったマンションでは、まずライフラインの復旧を最優先し、ほとんどのマンションでは一両日中には生活に支障のない状態まで復旧した。しかし、配管の破裂等、深刻な被害があったマンションでは、材料の手配等で復旧に時間がかかるケースも見られた。 |
激しい揺れにより棟と棟を結ぶ |
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今後の復旧は 多くのマンションで生活に支障のない状態まで復旧はしているものの、エキスパンション・ジョイントのずれや、コンクリートクラック、外壁タイルの剥がれなど、完全な復旧には相当の期間を要するものと思われる。地震保険についても問題となっている。もともと中四国地方は地震の少ない地域という認識の中で他地域に比べ地震保険加入率は低い(約5%)。また、加入していたとしても地震保険の適用範囲は建物の主要構造部(基礎・屋根・壁・柱等)に限られており、たとえば敷地境界のフェンスの倒壊などは補償範囲に含まれない。また、被害総額が建物の時価総額の3%以上と認定されないと保険適用とならないなど、建物自体に余程大きな被害がないと適用とはならないという。各管理組合は、今後予測していなかった費用負担に悩まされそうだ。 |
地割れにより基礎部分が |
外壁と梁の接合部に |
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琉球大学理学部 物質地球科学科 ― 木村 政昭教授のコメント ― |
線状に地盤沈下を起こした敷地 |
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【プロフィール】 |
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| 今回の地震で注目すべきポイントは3つある。 1つは1995年の阪神大震災以降、日本列島における地震の活動域が西日本に移動しており、芸予地震もその傾向の一貫であること。昨年10月6日に発生した鳥取県西部地震も含め、阪神大震災以降大規模な地震は西日本に集中している。 2つ目は、従来大規模な地震は日本列島の太平洋側の外側(沿岸部)で頻発するものというのが通説だが、阪神大震災以降の西日本における地震活動は、瀬戸内海以北の内陸部で発生していること。 そして3つ目は上記の2つのポイントを踏まえ、今後警戒が必要と思われる地域を考えると、西日本で、歴史的にある一定のサイクルで大規模な地震が発生しており、なおかつ近年において地震が発生していない地域(空白域)では、ここ10年〜20年の間に大きな地震が発生する可能性があるということ。 今後、西日本の各地域では、地震が少ない地域という誤った認識を捨て、地震はくるべきものという危機感を持って防災対策について真剣に考える必要がある。 |
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