マンション管理の基礎知識

<マンションの設備機器(2)−排水設備>

人が生活するためには多くの水が必要です。使った水は外にださなくてはいけませんが、どのようにして水は出てゆくのでしょう。
排水の主な役目はパイプシャフト内の配管が果たします。シャフトの中には二種類の排水管と一本の通気管が通っています。排水管の一つは生活排水を流す“雑排水管”で、もう一つはトイレ専用の“汚水排水管”です。通気管は排水をスムーズにするための息抜き役です。
排水はこの二種類の管を通って屋外に出された後、マンホールで合流し排水処理施設または公共下水道へ流されます。
なお、雨水は“雨水排水管”によって、近くの河川に放流されます。

◆雑排水管と汚水配管
流し台、洗面所、洗濯機、浴室から出される生活排水の流れる管が雑排水管です。
詰まり防止のために、ワイヤーブラシや高圧洗浄による方法で、定期的に清掃します。ただし、清掃の時期は各々のマンションの排水設備や入居後の排水状況によって変わるものです。
トイレの洗浄水の流れてゆくのが汚水排水管です。こちらも詰まり防止のために不適当なものは流さないようにしましょう。
雑排水管および汚水排水管は、屋外で専用の桝(ます)に接続され、埋設された管を通ってマンホールから公共の下水道へとつながっています。

◆雨水排水管
屋根やベランダに降る雨水を排水する管です。屋上の雨水の流入口にゴミがたまると水はけが悪くなり、住戸への漏水や屋上防水層の劣化を早める原因になるので、特に注意が必要です。

◆排水処理施設
公共下水道が完備されているところでは、通常、雑排水や汚水もまとめて公共下水道へ放流されます。
そのほかのところでは、独自に排水処理施設を設け、規定の水質が得られるまで浄化した後、周辺の河川などに放流します。

排水設備はかくれたところにあるので、ふだんめにつきません。日ごろから気にかけてこまめに清掃とチェックをすることで、詰まりや漏水の難を避けることができます。