マンション管理の基礎知識

<マンションの設備機器(1)−給水設備>

人は心臓が止まると死んでしまいます。同じようにマンションも心臓部に支障をきたすと、あらゆる機能が停止して生活できなくなります。その心臓部に当たる主な設備機器を数回にわたって取り上げ、概要を説明しましょう。
ここでは給水設備を取り上げます。

給水方式
マンションで上層階の住戸に水を直接送るには水道の水圧が不足するため、いろいろな設備機器が設けられており、いくつかの方式がとられています。

(1) 高置(架)水槽方式
水道本管から分けられた水を受水槽にため、揚水ポンプで高架水槽へ揚水します。水の重力による自然流下によって各住戸に給水する方式で最も一般的な給水方式です。
(2) ポンプ圧送方式
水道本管から分水して水を一度受水槽へ貯水した後、給水ポンプの圧力で各住戸へ給水する方式です。
(3) 圧力タンク方式
ポンプによって、空気の入っている圧力タンクへ水を圧入して圧縮された空気の圧力で水を供給する方式です。
※(2),(3)とも高置(架)水槽は不用。
(4) 蓄圧タンク方式
受水槽の水がポンプによってゴム製のブラダー(袋)内に圧入され、空気の圧縮力と水自身の重力がプラスされて、各住戸に水を供給する方式です。

◆給水設備の名称と役割
給水設備についての主な装置・設備の名称と役割について説明します。
(図は高置(架)水槽方式)

〇受水槽
水道本管から供給された水をいったんためておく槽で、強化プラスチック又は鉄筋コンクリート製が一般的です。
その容量は通常マンション全体で一日に使用する水量の40〜60%の水量をためておけるよう設計されています。

〇揚水ポンプ
受水槽の水を高置(架)水槽へ上げる(揚水)のためのポンプです。

〇高置(架)水槽
屋上にある塔屋の上や給水塔の上に設置されており、水の重力によって流下して各住戸へ水を供給するための槽。鋼板又は強化プラスチック製が一般的です。