マンション管理の基礎知識

<マンションの修繕について>

管理組合は毎月区分所有者から管理費と一緒に修繕積立金も徴収していますが、修繕にはどのようなものが想定されているかを見ていきましょう。
修繕には、建物関係、電気設備、給排水衛生設備、エレベーター、屋外施設等いろいろありますが、工事別に4タイプ説明します。

(1) 鉄部塗装
非常階段や屋上配管等の雨ざらしになっている外部のもの(約4年周期で塗替えます)や、外気にさらされているが直接雨がかりではないもの、そして内部にあるもの(約6年周期で塗替えます)があり、錆の発生を避けなければなりません。

(2) 外壁補修
これは、マンションの外装の見栄えをよくするための塗装だけでなく、鉄筋の爆裂や外壁の亀裂部分も補修します。標準的には約12年周期と考えられます。
マンションは、建築当初アルカリ性のコンクリートによって、鉄筋が錆びつくのを防いでいますが、年数が経つにつれて中性化され、その力が弱まります。この状態で雨水が浸透すると錆が進行し、構造体そのものの強度が低下していくので、普段から外壁に目を向けておくことが必要です。

(3) 屋上防水
屋上は一年中寒暖の差が激しい状態にさらされているために、防水層も傷みやすく、放置しておくと雨漏りの原因となります。標準的には防水材が露出したままの露出防水で10〜15年周期、防水層の上に保護層を設けるコンクリートなどの押え工法では、18〜30年周期です。

(4) 給排水管
既に設置してある管の仕様によって改修時期は大きく異なってきますが、標準的な周期は15年以上と考えられます。(ただし、排水管の清掃は1〜3年周期で行う必要があります。)

マンションの劣化、老朽化は避けられないものです。そのためには定期的に計画的に修繕を施すことが必要です。しかしながら、ほとんどの場合、当初の設定された積立金額では十分な修繕ができません。そのためにも長期修繕計画を定期的に見直して積立金の増額をしていく必要があります。
いずれにしても、所有者がマンション全体を「共有の財産」であると認識することが、修繕成功の第一条件といえます。