Photo Toshinori Irie
 毎日の暮らしの中に自然があることは、とても大切です。花や緑を眺めているだけで、癒された経験は誰にでもあるはず。それならば、身近に植物を置いて疲れた体や気持ちをリラックスさせましょう。
 今回は、ベランダでもできる癒しのガーデンのつくりかたを、ガーデニングカウンセラーの岡井路子さんに教えていただきました。

ベランダだからこそできること

 ベランダガーデンの魅力は、なんといっても生活している場のすぐ近くで植物を楽しめることです。新芽が吹いたり、花が咲いたり、いい香りを放ったり。そんな小さな変化を、リビングやベッドにいながらにして感じられる。それは広いお庭では味わえない、ベランダだからこそのお楽しみです。
 これからの季節にオススメなのは、野菜やハーブを使った寄せ植えと、涼しさを演出する水鉢。季節を感じさせ、おしゃれで、安らぐベランダガーデンづくりに挑戦しましょう。

食べられる寄せ植えから1日の元気をもらおう!

Photo Toshinori Irie
 ベッドからよく見える寝室前のベランダには、野菜とハーブを寄せ植えした大きなコンテナを一つ置いてみました。フワッと広がるアスパラガスやいろんな形のハーブの葉っぱは見た目もきれいだし、何より食べられるのがお楽しみ。眠くて起きたくない朝も、ベッドの中から外のコンテナを見たら「あ、今日はアスパラが出てる!」と、パッと目が覚めるはず。そのまま外に出て、ちょっと摘んで朝食に、なんていうこともできます。ハーブのさわやかな香りで目覚め、摘みたての野菜をいただけば、その日1日を元気に過ごすことができますよ。

水鉢をつくって、涼しさを演出しよう!

 夏のベランダにおすすめしたいのが水鉢です。みずみずしい緑と水のきらめきが涼を感じさせてくれるし、お手入れもとっても簡単。水が減ったら足すだけで、留守がちな人や初心者でも気軽に育てられます。
 鉢だって、家にある底穴のない器でじゅうぶん。たとえば、鉢受け皿に苔玉を並べ、大きなブリキの器に入れるだけで素敵な水鉢ができあがります。どれも田んぼのあぜ道にあるような見慣れた植物だけど、こうやって並べると、特別な存在に見えてきますよね。

おしゃれで失敗のないベランダガーデンを
Photo Toshinori Irie

 ベランダは日の当たり具合や風の抜け方、土の乾き方などの条件が地植えより厳しいのは事実。だから、ベランダならではのポイントを2つおさえて、おしゃれで失敗の少ないベランダガーデンを目指しましょう。
 まず、コンテナはなるべく大きいものを選びましょう。小さなコンテナをごちゃごちゃ置くより見栄えがいいし、なにより管理がラク。土がたくさん入って水もちがいいから、水やり回数も少なくてすみます。
 つぎに大切なのが植物選びです。私のイチオシは、葉っぱがきれいな植物を選
岡井路子
1956年福岡県生まれ。毎日の暮らしの中で、無理なくラクに植物と付き合う楽しさ、豊かさを提案しつづけるガーデニングカウンセラー。
ぶこと。形や色の組み合わせを楽しめるし、なにより手間がかからず丈夫なのがいいところ。ここに自分の好きな花を少し加えれば、失敗がなくて、ほかとは違う、自分らしいベランダガーデンができます。
 手をかけてつくったベランダガーデンは、毎日の暮らしに、安らぎと彩りを与えてくれるでしょう。


花も実も摘んで食べよう!
生のアスパラガスはポキッと折って収穫。また、野菜のなかには花を食べられるものもあります。採りたてをいただきましょう。

Photo Toshinori Irie
ルッコラの花は美しいだけでなく、食べることもできます。ピリ辛ゴマ風味でサラダに入れてもかわいい。
Photo Toshinori Irie
黄色の花はルッコラの野生種で、より風味が強いのが特徴。こんな楽しみができるのも自分で育ててこそ!
Photo Toshinori Irie
アスパラの花って見たことありますか?
Photo Toshinori Irie

水鉢のつくりかた
底穴のない器に、苔玉や水辺に生える植物を寄せ植えしましょう。飽きたら皿ごと取り替えれば模様替えも簡単!

Photo Toshinori Irie
底穴のない器にかさ上げ用の石を入れる。
Photo Toshinori Irie
土がついたままの植物を鉢受け皿に並べ、寄せ植えをつくる。
Photo Toshinori Irie
皿ごと器に入れて株元までたっぷりと水を注ぐ。冬も水やりをすれば、毎年ぐんぐんいい表情に。
Photo Toshinori Irie


月刊ウェンディ193号より編集・転載

[戻る]