Photo Ayako Nagatsuma
チランジア・ガルドネリー
パイナップル科 南米原産
美しい銀色と、薄い葉が人気のエアプランツ。霧吹きなどで適度に湿度を与えながら育てる

 部屋の中にグリーンがひと鉢あるだけで、ほっと心が安らぎます。とくに機密性の高いマンションなどでは、インドアグリーンは自然を身近に感じさせ、私たちの心を癒してくれます。
 ところが、花屋さんで気に入った植物を買ってきたものの、気が付いたら枯らしてしまった!という経験が誰でも一度はあるのではないでしょうか?そこで今回は、失敗しないための植物選びのコツを、第一園芸ガーデンアイランド玉川店の酒井貴さんに教えていただきました。
 植物は、本来屋外で育つもの。それを室内に持ち込むのですから、美しく育てるにはちょっとした配慮が必要になってきます。「もっとも大切なことは、『置く場所の環境に合った植物を選ぶこと』です」と酒井さん。その植物が自生する場所にできるだけ近い環境の方が、植物自身が無理なく育っていけるわけです。
 その基準となるのが『光の量』です。どの植物でも、基本的には日光が好きですが、直射日光が当たるのか、薄い光が差すのかで、その環境に合った植物の選び方が変わってきます。また、日陰の場所だけれど、どうしてもそこにグリーンを置きたいのなら、光が少なくても育つ、耐陰性の強い植物を選ぶことが必要になってきます。
 ここでは部屋の明るさを「日なた」「薄日」「日陰」「日が入らない」の4つに分け、その明るさに適する、インドアグリーンをご紹介します。ちなみに酒井さんのおすすめはハリネズミのような外見がユニークなアガベ・ストリクタ。葉先のトゲが刺さると痛いのが難点ですが、インテリアとしても楽しめるし、日当たりさえ気を付ければ育てる手間もあまりかからないとか。
 あなたも、無理なく上手に付き合える、お気に入りのグリーンを見つけてみませんか?


もっと詳しく知りたい方は…
季刊「マイガーデン」2004年早春号(インドアグリーン特集・1100円)をご覧ください。
問/マルモ出版(Tel 03-3496-7046 http://www.marumo-p.co.jp
第一園芸 ガーデンアイランド玉川店
広く明るい店内の3フロアに、花と緑に関する商品がズラリと並びます。園芸雑貨や苗などどれもこだわりの品ばかり。屋上庭園もあり、ガーデニングのヒントがいっぱいです。
東京都世田谷区瀬田2-32-14
TEL 03-5716-8701 
http://www.daiichi-engei.co.jp/

Photo Ayako Nagatsuma

 観葉植物の多くは熱帯地域を原産とし、日光を好みます。ただし、日本の真夏は直射日光が強いので葉焼けには注意し、もし葉が黄色くなってしまったら、レースのカーテンなどで遮光しましょう。
インドボダイジュ/グリーンネックレス/フィカス・ウンベラータなど
パキポディウム‘白馬城’
キョウチクトウ科 南アフリカ原産
多肉植物の一種。根元が塊根状に育ち、地上部はトゲのある茎を伸ばす。日当たりと風通しを好み、水は春から初秋にかけてはしっかり与え、あとは乾燥気味に育てる
アガベ・ストリクタ
リュウゼツラン科 メキシコ原産
和名で「吹上」とも呼ばれる、多数の葉が放射状につく観葉植物。葉のトゲは鋭利なので、取り扱いには注意が必要。たっぷりと光の当たる場所で乾燥気味に育てる
 森林や山中の大木の下で育っているような植物は、直射日光よりもむしろ、木漏れ日のような弱い光を好みます。ほどよく薄日の差す場所は、比較的どの植物でも育ちやすい環境といえるでしょう。
ガジュマル/クワズイモ/コーヒー/サンセベリア・ローレンチーなど
アンスリウム‘ピンクチャンピオン’
サトイモ科 コロンビア・エクアドル原産
切り花でもよく見かける植物。ピンクのほかに白や赤、朱赤、グリーンなどがある。最低でも15度以上の場所で育て、温度があれば花も楽しめる
ノリナ‘ポニーテール’
リュウケツジュ科 メキシコ原産
個体差や仕立て方、育った環境によっては、根元が膨らんで徳利のように育つユニークな観葉植物。日なたから薄日の場所で乾燥気味に育てる。初心者にも育てやすい
 日陰の場所には耐陰性の強い植物を。できれば日が当たる環境のほうが元気に育つけれど、多少は日当たりが少なくても、慣れればその場所に順応してくれる植物を選びましょう。
アイビー/カンノンチク/シェフレラ/ブラッサイア/ポトス‘ライム’など
セローム
サトイモ科 ブラジル原産
大型の観葉植物。耐陰性があるので極端な日陰でなければよく育つ。手間がかからず、初心者にも育てやすい
ワイヤープランツ
タデ科 ニュージーランド原産
ツル状に這い広がる枝と、丸く小さい葉が人気の観葉植物。日なたでも日陰でも育ち、生長が早いので、ある程度伸びてきたら鉢替えをしてあげる
 日が当たらない場所は、植物にとってはかなり厳しい環境。生長が遅かったり、葉の色がきれいに出ないこともあります。このような場所でも耐えてくれる、非常に耐陰性の強い植物選びが必要です。
プテリス
ワラビ科 熱帯〜亜熱帯原産
薄日から日が当たらない場所でも育つ、耐陰性の強い植物。アジアンタムほどではないが、湿度を好むため水やりはたっぷりと。日本にも自生しており、寒さに強い
アジアンタム
ワラビ科 熱帯〜温帯原産
薄日がベストだが、窓がある部屋なら日が当たらなくても耐える。湿度を好み、地上部がカリカリになったら水をたっぷり与え、ビニールをかけて湿度を保つと小さな葉が出てくる

月刊ウェンディ185号より編集・転載