一面に咲くルドベキア
Photo Masayuki Fukuoka


「あふれ咲く花に包まれて暮らしたい。そんな思いから始まった庭です」と紫竹昭葉さん。左は長女の隅本和葉さん。花の径で
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キョウガノコ
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ルピナス
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おばあちゃんの夢が育てた花の庭

 北海道十勝平野、帯広市の郊外。地平線まで続くジャガイモ畑や小麦畑の中に、ふいに姿を現す1万8000坪もの広大な花の庭が『紫竹ガーデン』です。
 1989年、この庭は紫竹昭葉さんのプライベートガーデンとして誕生しました。このとき昭葉さんは63才。仲の良かったご主人を亡くされ、ご自分の第2の人生をスタートさせるにあたって、昭葉さんは「私にしかできない生き方はなんだろう」と考えました。「ところが、それまでサラリーマンの家内でしたから、できることが何もなかったんですよ。ただ、私はものすごくじょうぶで病気ひとつしたことがなかったから、平均寿命まではぜったい生きる、だからあと25年ある、と思ったの。そう考えたときに、どうしてもやりたかったのが花の庭をつくることでした」
 生まれ育った帯広に、かつてはたくさんあった花の咲く野原。子どものころ、走りまわって遊んだそんな野原が、どんどん開発されていってしまうことを残念に思っていた昭葉さんは、北海道の野の花が自由に咲くお花畑のような庭を自分の手でつくろうと決心しました。そうして、長女の和葉さんご夫婦をはじめとする、3人の娘さんとそのご家族の大きな支えを得て、『紫竹ガーデン』は歩みだしました。
 『紫竹ガーデン』の基本設計はガーデンデザイナーの奥 峰子さん。留学先のイギリス、ウイズレーガーデンで学んだイギリス風のデザインがいかされています。100メートルも続く宿根草のボーダー花壇、ホワイトガーデン、木もれ日のやさしい木陰園、160万球ものチューリップに彩られるパレット花壇、心地良い風の吹きわたるワイルドフラワーガーデン、クレマチスやヘメロカリスのコレクションガーデン……。
 十勝平野の牧草地に昭葉さんの夢によって描き出された『紫竹ガーデン』。16年の歳月と帯広の気候風土、そして昭葉さんとご家族の温かい思いが育て上げた、まさに北海道を代表するおおらかでナチュラルな花の庭です。
 
100メートルも続く宿根草のボーダー花壇
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バラとクレマチスの散歩道
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シラカバ林とギボウシ
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「世の中に貢献できる庭」をめざして

 4月下旬から10月末までの6ヶ月間。『紫竹ガーデン』がオープンされている季節の間じゅう、広い庭のすみずみにまで、昭葉さんの目が行き届きます。庭のどこでどんな植物がこの季節初めての花を咲かせたか。どの植物は元気で、どの植物が虫に食べられているか。昭葉さんはだれよりもよく、庭の状態を知っています。
 「庭の仕事をたいへんだと思ったことはたったの1度もありませんね。何時間草取りをしていても、腰痛になったこともないし、ご飯も私がいちばんたくさん食べる。私、ありがたいことに、ほんとうに健康に恵まれているのね」
 そんな昭葉さんと娘の和葉さんとが目指すこれからの『紫竹ガーデン』は、「世の中に貢献できる庭」であること。まずそのひとつとして、『紫竹ガーデン』は、無農薬有機栽培で花を育てています。
 「土は生命の基盤になるものですから、ふつうの小さな家庭のお庭でガーデニングを楽しまれている方たちから、大きな農家の人たちまで、みんな自分たちの責任において、ちゃんと正しくその土地を扱うことが大切です。そんなことがあたりまえの世界をつくる。それが、この庭で私たちがなすべきことなのだろうと思っています」
エゾクガイソウ
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モナルダ
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ハナビシソウが一面に咲くワイルドフラワーガーデン
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この看板を目印におこし下さい。

紫竹ガーデン
〒080-2106 帯広市美栄町西4線107号
TEL:0155-60-2377 FAX:0155-60-2378
http://www4.ocn.ne.jp/~shichiku/

■営業期間 オープン4月末/クローズ10月末(期間中無休/売店・レストランは年中無休)
■営業時間 8:00〜19:00
■花あそび券(入園料) 大人500円/小・中学生200円/団体(10名様以上お1人様50円引き)

紫竹ガーデンへの道順
●空港からおこしの場合 車で約20分
●電車でおこしの場合 JR帯広駅下車、車で約40分

月刊ウェンディ195号より編集・転載


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