新年の声を聞くと、華やかな洋ランの季節の到来。これから春先にかけて各地でラン展が開催され、工夫を凝らした華やかな飾り付けや、新品種、珍しいランの展示を楽しみに訪れる多くの愛好者で賑わいます。
洋ランは品種改良が進み、供給も増えたことから、初心者でも求めやすい花になりました。中でもデンドロビウムは花色が豊富で、サイズも大小とりどりあり、好みや飾る場所に合うものを選べ、また丈夫で育てやすいことから、とりわけおすすめのランといえます。
多彩な顔ぶれ
スペシオキンギアナム
代表的な品種はノビル(nobile)系と呼ばれるグループです。花色鮮明で花付きが良く、芳香性のものも多く、満開になるととても見ごたえがあり、贈答品としても用いられます。この内、日本原産のデンドロビウムであるセッコクを元にした品種は耐寒性が強いので、温室でなくても栽培でき、一般家庭向きです。
切花としてもなじみ深いのがデンファレ系品種です。背が高く、花形・草姿ともにノビル系品種とは趣を異にします。近頃は小〜中型品種が出てきました。生育に高温を必要とするため、栽培はやや難しくなります。
ロディゲシィ、スペシオキンギアナムといった原種や、それらの一代交配種は、清楚な中にも華やかさを備え、味わい深いものが多く揃っています。
花を長く楽しむには
花付きの鉢を暖房の強い場所に置くと、早く咲き終わったり、傷みやすくなります。低温に
ロディゲシィ
は比較的強く、10℃(夜間)〜20℃(昼間)の範囲が適温です。できるだけ日光が差し込む場所に置き、水やりは数日に1回(鉢土の表面が乾いていたら)、コップ半分程度をできるだけ午前中に与えます。部屋が暖房で乾燥する場合は日中に軽く霧吹きをしてやりましょう。肥料は冬の間は不要です。
咲き終わったら
冬に出回る開花株は促成栽培品で、株元にはすでに新しい茎が出ています。引き続き暖かく日当たりの良い所で管理すれば、春からの成長が順調に進みます。また、花や葉の無い茎も成長に必要なので、水気を失いカラカラになるまでは切り取らないようにしましょう。

株いっぱいに花が咲くノビル系のデンドロビウム
すっきりとした草姿と花色が美しいデンファレ
室内が乾燥するときは、霧吹きが効果的

昨シーズンから持ち越した通常栽培株は、まだ花芽の状態。蕾が大きくなる前に支柱をつけておく。
見ごろ情報
広島市植物公園では、「春をよぶランらんまつり」を今年も開催し、皆様のご来園をお待ちしています。
期間:1月31日(土)〜2月11日(祝)。

広島市植物公園
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